AFEELAが描くインテリアデザインの未来
持続可能性、技術、デザインを調和させた新しいエレガンスの実現
ソニー・ホンダモビリティでは、デザインにおいて、美しさはもちろんのこと、体験をどう作るかが最も重要だと考えています。AFEELAのデザインは、「OVAL」をコンセプトとしています。静かな知性を体現する特徴的な形状は、体験を支える機能を最優先に考えながらノイズレスな造形を追求し、テクノロジーが優しく乗る人を包みこんでいます。
AFEELAデザインについてはこちらをご覧ください。
テクノロジーと循環、AFEELAで目指した次世代モビリティのインテリアデザインの在り方
OVALコンセプトには、サステナビリティに通じる「循環」という考え方もあります。インテリアデザインにおいては、使用する再生材やその技術が巡り、つながっていくものであるべきという新しい視点も含まれています。従来のラグジュアリーブランドでは、リアルレザーと手の込んだクラフトマンシップを掛け合わせる表現や、リアルウッドを装飾に使うことが一般的です。
一方、AFEELAでは、技術の力で、持続可能性とエレガントさを両立させた表現ができないか模索しました。触り心地や機能性だけでなく、調達や自然への影響も考えられた素材が、乗車空間を包み込み、新しい時代のモビリティに相応しいユーザー体験の提供を目指しています。
AFEELAのインテリアは、細部に至るまで、触り心地や機能性が考え抜かれています。再生材を取り入れながら、表面を覆う素材の色彩にも、工夫を凝らしました。自然の静寂が織りなす繊細なグラデーションを表現しています。この厳密な色合わせは、車内のディスプレイやジョグダイアルなどを美しく際立たせています。
天然資源を搾取せずに、廃棄物も抑えるテキスタイルでの革新を追求する。引き算の美学を追求し、無駄を抑える。これらが、AFEELAの車内エンタテインメントに没入できるより豊かな体験も支えています。
自然が持たない、新しい機能をデザインする
AFEELAのインテリア素材には、サトウキビの廃糖蜜から作られたバイオ由来の繊維、トウモロコシの芯を原料に合成された表面樹脂材、回収された繊維製品や、漁網などからケミカルリサイクルされた繊維をもとに新たな用途のために再設計された厳選素材が使用されています。
インテリアにおいて乗る人の手に触れる表面積の約70%*が、植物由来原料やリサイクル素材を使用した高品質な素材で作られています。AFEELAは、デザインと持続可能性をシームレスに融合させるだけでなく、先進の素材が生み出す忘れられない快適さも提供します。
*インテリアの表面積に対する割合。インテリアの表面積とは、シート、ドア、ダッシュボード、グローブボックス、ルーフ、ピラー、フロアマットにおける表皮材の使用面積のことです。
テキスタイルの選定においては、バイオ技術やリサイクル技術だけにとどまらず、消臭など、天然素材ではつけられない機能を備えることも目指しました。その結果、持続可能性、技術、そして人間中心の快適さが理性的かつ優雅に調和したバランスが生まれています。
パートナーシップで広がる可能性
ソニー・ホンダモビリティが、パートナーと共に新しい価値を創造し、AFEELAに採用したインテリア素材を紹介します。
Ultrasuede® (東レ株式会社)
室内で過ごす時間に心地よく寄りそう、手触りに優れた「Ultrasuede®」。素材の一部にはサトウキビの廃糖蜜由来のポリエステルを使用しています。
アーティフィシャルレザー (オカモト株式会社)
耐久性の求められる部分には、合皮を採用。乗員が触れる表面層の一部にはサトウキビの廃糖蜜、トウモロコシの芯の絞りカスなどの植物由来の素材、裏地に回収した繊維製品などが原料のケミカルリサイクルPET糸をそれぞれ使用しています。
メッシュテキスタイル(アウンデ紡織株式会社)
消臭機能を付与し、乗員を包む室内環境をにおいの面からも心地よく。メッシュテキスタイルのベースには、回収した繊維製品などが原料のケミカルリサイクルPET糸が含まれています。
パイルカーペット(SUMINOE株式会社)
消臭機能で床からキャビン全体を爽やかに保ちます。カーペットのベースには、漁網、糸くず、ユーズドカーペットなどの廃棄物を回収し元の純度に戻した再⽣ナイロン「ECONYL®」が含まれています。
ソニー・ホンダモビリティは、人とモビリティの関係を再定義することで、移動体験に革新をもたらすことを目指しています。AFEELAの追求した新しいエレガンスは、私たちのサステナビリティの物語そのものです。そんな次世代モビリティが、人と自然の新しい関係も育み、AFEELAを通じてつながった人々が、それぞれの感性で、また新しい持続可能性の在り方を生み出していくと信じています。
*本情報は発表時点での情報となります。諸条件により、予告無く変更等の可能性がございます。
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