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2025年12月09日

モビリティに、かつてない音響体験を。妥協なきオーディオシステム「AFEELA Immersive Audio」

ソニー・ホンダモビリティの第1弾モデル(EV)「AFEELA 1」。私たちの掲げる「Mobility as a Creative Entertainment Space」というビジョンにおいて、車室は単なる移動空間ではありません。そこは、エンタテインメントが持つ感動の力を最大限に引き出す空間です。

AFEELA 1には、これまでにないモビリティ音響体験を実現するオーディオシステム「AFEELA Immersive Audio」が搭載されます。このシステム開発プロジェクトは、従来の自動車開発の常識を覆す、一つの「問い」から始まりました。

「ソニーの音響技術をふんだんに使用し、最初から『最高のリスニングルーム』としてクルマを設計したらどうなるか?」

AFEELA Immersive Audioについては動画をご覧ください。

モビリティ音響体験を再定義

AFEELAが目指したのは、「音を聴く」ことから、「音に包まれ、その世界に入り込む」という全く新しい体験の実現です。そのため、私たちは従来のクルマ作りとは全く異なるアプローチを採用しました。設計の最初期からスピーカーの配置を決定し、音響物理学的に理想的な位置を、一切の妥協なく追求したのです。

「AFEELA 1」の車室には、乗る人の耳の位置まで計算しつくされた28個の高性能スピーカーが、最適な位置に配置されています。この完璧に配置されたハードウェアに、ソニーが持つ先進ソフトウェア技術を融合することで、車室全体が心地よい音響空間へと変わります。それはもはやクルマではなく、移動するリスニングルーム、もしくはプライベート・シアターです。

匠のハードウェア:移動するリスニングルームの設計図

AFEELA Immersive Audio | Speaker Layout
AFEELA 1に搭載される28個のスピーカー:フロント3ウェイ(ウーファー・ミッドレンジ・ツイーター)×2、リア3ウェイ(ウーファー・ミッドレンジ・ツイーター)×2、センタースピーカー2個、サテライトスピーカー2個、ルーフエキサイター2個、サブウーファー2個、シートスピーカー2個×4

28個のスピーカーは、既存部品の流用ではありません。すべてソニーがAFEELA 1のためにゼロから開発した特注品です。スピーカーグリルの素材や形状に至るまで、徹底した聴感評価に基づいて厳選。また、ソニーのハイエンド・ホームオーディオの設計思想と専用の測定・開発手法が投入されています。

特に、音の純度を決定づける「振動板」には、ソニーが新規開発した「多層カーボンファイバー複合振動板」が採用されています。フロントミッドレンジスピーカーとフロントウーファーは、歪みを極限まで抑え、深みのある中低音を、また、シルク振動板を採用したツイーターは、透明感のある高音を完璧に再生します。さらに、すべてのスピーカーには小型で強力なネオジウムマグネットが採用されており、繊細かつダイナミックな振動板の駆動を実現しました。

ソニー・ホンダモビリティでは、この高性能スピーカーの能力を十分発揮できるよう、車両設計・開発を通して、スピーカーの配置や周辺部品との調和に徹底的にこだわりました。

ミッドレンジスピーカー
ミッドレンジスピーカーの分解図

主なスピーカーには、「エンクロージャー」という部品が備えられています。スピーカーユニットごとに最適化されたエンクロージャーは、スピーカー本来の音質を引き出します。また、スピーカーから車外への音漏れも低減します。

エンクロージャー
ミッドレンジスピーカーに装着されているエンクロージャー

特筆すべきは、サブウーファーの配置です。通常はトランクなどに配置されることが多いサブウーファーを、あえて車室の中央にあるセンターコンソールの下に配置し、低音の到達時間のズレを解消しています。2つのウーファーを向かい合わせに配置する「Iso-Barik方式」を採用することで、サブウーファーをパワフルかつ小型化させ、全身に直接響くパワフルな重低音を実現しています。

私たちがAFEELA Immersive Audioで実現したかったのは、単なる高音質の追求ではありません。移動を、心揺さぶる感動体験に変えることです。そのために、開発の初期段階から、車全体を最高のリスニングルームとして設計しました。最適配置された28個の高性能スピーカーのポテンシャルを、ソニーの音響技術で最大限に引き出す。この挑戦が、AFEELA独自の音響体験を生み出す鍵でした。

ソニー・ホンダモビリティ株式会社 車両開発企画部 完成車企画課 内山 博文

360度、音に包まれる没入感「Immersive Theater Sound」

 AFEELA Immersive Audioには、没入感のある音響体験を実現する「Immersive Theater Sound」、アーティストの意図を正確に届ける「Hi-Fi Audio」、同じ車内空間で自由にコンテンツを楽しめるマルチパーソナルな空間を実現する、リアエンタテインメントシステムのための「Zonal Sound」の3つの再生モードがあります。中でもAFEELA 1の音響体験を象徴するのは「Immersive Theater Sound」です。シートスピーカーを除く20個のキャビンスピーカーをすべて使用して、まるで音のシャワーを360度から浴びるかのような、圧倒的な臨場感と包まれ感のある音場を生み出します。

Immersive Theater Sound
まるで車室の外から音が降ってくる「Immersive Theater Sound」モード

モノポールシンセシスの最大の強みは、音の成分を空間に自由に”再構築”できることです。従来のオーディオでは難しかった、音に包まれる圧倒的な臨場感を実現するため、私たちはソフトウェア処理において、位相特性や周波数特性を徹底的にフラットにすることにこだわりました。

ソニー株式会社 Mobility事業部門 開発部 デジタル信号処理設計課 音響エンジニア 小林 親司

ハイレゾ音源対応とパーソナライズ

Hi-Fi Audio
フロントシートでハイレゾ音源を再生できる「Hi-Fi Audio」モード

AFEELA Immersive Audioでは、原音を忠実に味わいたいという方のために、ハイレゾ音源に対応した、高音質・高品位な「Hi-Fi Audio」モードも用意されています。このモードでは、フロント3ウェイシステム、センタースピーカー、サブウーファーがアーティストの息遣いまで伝わるピュアなサウンドを奏でます。

Zonal Sound
車室内を3つのゾーンに分け、別々のエンタテインメントを楽しめる「Zonal Sound」

音響が移動にもたらす、新しい感動を

最高の音響には、静かな空間も必要です。AFEELA 1では、Hondaの持つ低周波のロードノイズ低減技術と、シートスピーカーを使ったソニーの中周波ロードノイズ低減技術を融合させたアクティブロードノイズキャンセリングにより、走行中のロードノイズを可能な限り低減します。この静かな車室で、AFEELA Immersive Audioが真価を発揮します。

AFEELAは、車内の時間をより豊かで、より特別な時間に変えていきます。AFEELA Immersive Audioでは、徹底的にこだわった音響技術を詰め込みました。ぜひ一度、実車であなたの『いつもの一曲』を流してみてください。

ソニー・ホンダモビリティ株式会社 車両開発企画部 完成車企画課 内山 博文

ソニー・ホンダモビリティとソニーの開発担当者が語るこだわりを動画でご覧ください(英語)。

ハードウェアからソフトウェアに至るまで、開発チームが「妥協なき最高の音」を追求したAFEELA Immersive Audio。AFEELA Immersive Audioは、ソニーの持つ音響技術とHondaが培ってきたクルマづくりに関する技術的な英知、そして、車全体を最高のリスニングルームに変えるという情熱の結晶です。

AFEELAのサウンドシステムについてはこちらをご覧ください。

ソニーの車載オーディオシステムに関する情報は以下ウェブサイトをご覧ください。
https://www.sony.co.jp/Products/automotive/

※Dolby、ドルビー、Dolby Vision、およびダブル D 記号は、アメリカ合衆国とまたはその他の国におけるドルビーラボラトリーズの商標または登録商標です。その他の商標はそれぞれの合法的権利保有者の所有物です。

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